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高リスク社債市場に崩壊の兆し

コロナ危機の次章:高リスク社債市場に崩壊の兆し

ウォ-ルストリ-トジャ-ナル
投資家はここ数年、より高い利回りを追い求め、高リスク企業は記録的な額を借り入れてきた。その高リスク社債市場に、深刻なひっ迫の兆しが現れ始めている。
 規制当局やエコノミストは、2008年の金融危機を乗り切って以降、社債市場が過度に膨張したと指摘している。その規模やリスクの高さから、同市場の問題が新型コロナウイルス危機による経済的打撃を増幅させかねないと懸念する声が高まっている。


社債市場の中でもっとも気になるのは、レバレッジドローンを細かく切り分けて最組成することで格付けを高くして販売していたローン担保証券(CLO)。
このCLO証券は変動金利タイプで市場の金利が下落すると一緒に利率が下落するというものであることから、低金利時代には利益が少なくリスクだけ高い商品になってしまいます。

 

ブル-ムバ-グ
ゴールドマン・サックスは先週末、運用するMMF保有するコマーシャルペーパー(CP)などの短期社債を総額18億ドル買い上げた。
ゴールドマンが米証券取引委員会(SEC)に提出した書類によると、同社が運用する2種類のMMFを対象に、19日にそれぞれ7億2200万ドルと3億100万ドルを注入して、保有するCPなどの短期社債を買い取った。20日にも新たに7億2900万ドルと8900万ドルを注入した。買い取った短期社債は金融機関が発行したものが中心で、邦銀や欧州の銀行が発行した債券も含まれる。
ゴールドマンのMMFは一般に「プライムMMF」と呼ばれ、CPや資産担保証券(ABS)などの短期社債に投資する。米国債や政府系証券のみに投資するMMFよりも平常時には比較的安全で、利回りがやや高いのが売りだ。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による金融市場の混乱で、社債利回りが急上昇(価格は下落)し、MMFの運用利回りが悪化。投資家の解約が急増した。
米メディアによると、19日までの1週間にゴールドマンのMMFの一つからは71億ドルの資金が流出し、運用資産総額が96億ドルに減少した。別のMMFからは同時期に17億ドルの資金が流出、運用資産は55億ドルになった。運用資産のそれぞれ43%、24%にあたる資金が1週間で流出したことになる。
2008年のリーマン危機では、安全性が高いとされるMMFで基準価格の1ドルを割れる異例の事態が起き、解約が急増するなど市場で混乱が広がった。
投資信託協会(ICI)によると、業界全体でプライムMMFから18日までの1週間に約853億ドルと、運用資産全体の12%の資金が流出した。