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英国でのウィルス感染死者倍増

BBCニュース
イギリスでは13日から14日にかけての24時間で、新型コロナウイルスに感染していた10人が死亡した。それまで11人だった死者数が21人に増えた。英政府の医療責任者は、死亡した10人はイングランド各地に住み、いずれも基礎疾患があったと説明した。
新たに死亡した10人のうち、8人は80歳を超える基礎疾患のある男性で、「高リスク」とされる対象だったという。イングランドバッキンガムシャーバーミンガムウォルヴァーハンプトン、レスター、ロンドン、チェスターの病院に入院していた。
英政府の医療責任者、イングランド主任医務官のクリス・ウィッティー教授は、新型コロナウイルスによる感染症「COVID-19」に「関連した死者数の増加は、多くの人にとって心配だと思う。最も弱い立場にいる人たちの命を守るため、私たちは全力を尽くしている」と述べた。
イギリスは3万7746人が新型ウイルスの検査を受け、1140人の感染が確認された。感染者のほとんどはイングランドにいる。ほかにスコットランドでは121人、ウェールズでは60人、北アイルランドでは34人、感染が確認されている。
ただし国内では、軽い症状が出て自主隔離している人たちの検査を中止している。英政府は13日、イギリス全土の実際の感染者数は5000~1万人だろうと推測している。

週明けの取り引きが始まったヨーロッパの株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大で、経済活動が深刻な影響を受けるという懸念が強まり、株価はフランスやイタリアの市場で下落率が7%を超えるなど大幅に値下がりしています。
16日のヨーロッパの株式市場は、ヨーロッパ各地で感染が一段と広がるとともに、人の移動や経済活動を制限する措置が相次いで導入されていることから、先行きへの懸念が強まり、取り引き開始直後から全面安の展開になりました。
主な市場の株価指数は先週末の終値と比べて、日本時間の午後6時半の時点で、
▽パリ市場で、およそ7.9%、
▽イタリアのミラノ市場で、およそ7.4%、
▽ドイツのフランクフルト市場で、およそ6.7%、
▽ロンドン市場で、およそ5.6%下落し、
いずれも大幅に値下がりしています。

新型コロナウイルスの感染拡大による影響の広がりで、アメリカのFRB連邦準備制度理事会が事実上のゼロ金利を導入するなど、各国の中央銀行が対策を打ち出していますが、株価はこれに反応しない結果となっています。
市場関係者は「多くの投資家が金融政策だけでは混乱は解決できないと見ている。世界各地で感染が拡大し続けている状況が変わらないかぎり、金融市場の混乱に歯止めが、かからないのではないか」と話しています。