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新型コロナウイルス、世界の3分の2が感染する可能性も-専門家

最終的な感染者数、世界で数十億人規模も-フロリダ大ロンジーニ氏
ウイルスの感染規模予測、さらなるデータが必要-ヘイマン氏

ブルームバーグ
中国で劇的に感染症例が増加している新型コロナウイルス。状況ははるかに悪化する可能性があると、世界保健機関(WHO)の非常勤顧問を務める感染症の権威、アイラ・ロンジーニ氏は警告する。
フロリダ大学感染症を統計・定量的に分析する研究所の共同所長を務めるロンジーニ氏は、中国における新型コロナウイルス感染拡大の研究を調査。同氏の試算によると、最終的な感染者数は数十億人に達する可能性がある。現在の公式発表は約6万人。
ウイルスがこの規模にまで広がれば、数千万人の居住地隔離など中国が採用した厳しい封じ込め策にも限界があったことを浮き彫りにする。WHOのテドロス事務局長は、中国の隔離措置はその他の地域や国に準備するための猶予を与えたとして、称賛している。
隔離措置は感染拡大を遅らせるかもしれないが、隔離前の時点で既にウイルスは中国内外に広がる機会があったと、ロンジーニ氏は指摘。感染拡大を半分に抑えたとしても、世界のおよそ3分の1が感染することになると論じた。
爆発的な流行の可能性を警告するのは、ロンジーニ氏だけではない。インペリアル・カレッジ・ロンドンのニール・ファーガソン氏は、中国では毎日5万人が新たに感染している可能性があると見積もる。香港大学のガブリエル・レオン教授(公衆衛生学)も、このまま放置すれば世界の3分の2近くがウイルスに感染する恐れがあると述べていた。
一方、2003年にWHOの重症急性呼吸器症候群(SARS)対応を監督したデービッド・ヘイマン氏は、ウイルスの拡大規模を的確に予想するにはさらなるデータが必要だと論じる。ロンドン大学衛生熱帯医学大学院の同氏は、「中国以外の国々は極めて効果的に流行を抑え込んでいる」と語った。