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米の家計部門債務過去最大 住宅バブル再び

住宅ローンや学生ローンなど、アメリカの家計部門の債務残高は、去年連続して利下げが行われた効果で住宅ローンが大幅に増えたことなどから、日本円で1550兆円余りと、過去最大に膨らんだことがわかりました。
これはニューヨーク連銀、ニューヨーク連邦準備銀行が11日発表したもので、住宅ローンや学生ローン、カードローンや自動車ローンなどを合わせた債務の残高は、去年末の時点で14兆1500億ドル、日本円で1550兆円余りでした。
これは、3か月前と比べて1930億ドル、率にして1.4%増え、過去最大になったということです。アメリカでは、景気を下支えするために去年3回行われた利下げで金利が低下し、借り換えを含む住宅ローンの契約が去年12月までの3か月だけで7520億ドルに上るなど、利下げの効果が家計部門にも広がっています。
アメリカの家計部門の債務残高は、住宅ローンが全体の7割近くを占めますが、重い返済が問題になっていて、大統領選挙でもたびたび問題として取り上げられている学生ローンが、これに次いで1兆5100億ドルと多くなっています。
アメリカでは、2008年のいわゆるリーマンショック後に家計部門の債務が大幅に減少しましたが、2014年の後半から再び増加に転じています。