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上出来の英国GDP

イギリスの去年9月から12月までのGDP=国内総生産はEU=ヨーロッパ連合からの離脱を前に企業の生産が落ち込み、ゼロ成長となりました。先月末の離脱後もEUとの自由貿易協定の交渉しだいで大きな混乱に陥るリスクがあり、イギリス経済の先行きは不透明な状況が続いています。
イギリスの統計局は11日、去年9月から12月までのGDPの伸び率が物価の変動を除いた実質で、前の期に比べて0%だったと発表しました。
ゼロ成長の背景にはEU離脱の先行きが不透明だったことがあり、自動車を中心とする企業の生産が大きく落ち込んで成長の足かせとなりました。
また去年1年間の伸び率は1.4%となり、統計局は「成長のスピードは2008年のリーマンショック以降で最も遅い年の1つだ」と指摘しています。
イギリスは先月末にEUを離脱し、取り決めのない「合意なき離脱」は回避され、今後はEUと自由貿易協定の交渉が焦点になります。
ただ離脱の急激な変化を避けるための「移行期間」が終わる年末までに交渉がまとまらないと、これまでゼロだった関税が発生するなどして大きな混乱に陥るリスクがあり、イギリス経済の先行きは引き続き不透明な状況です。