fxdondon’s blog

fxdondon presents 世界の政治・経済・財政を考察し、外国為替相場を読み解きましょう

原油価格下落

新型のコロナウイルスの感染拡大の影響によって世界最大の原油輸入国の中国の需要が減るという見方が広がり、国際的な原油価格の下落が続いています。欧米メディアは、サウジアラビアやロシアなど主要な産油国は、対応を協議するための会合を早期に開催することを検討していると伝えています。
新型のコロナウイルスの感染拡大の影響によって、世界最大の原油輸入国である中国の需要が減るという見方が広がっていて、国際的な原油価格のうち、ロンドン市場の北海産の原油先物価格は3日、一時、1バレル=55ドル台まで下落しました。
原油価格は、中東情勢の緊迫で先月上旬には値上がりしていましたが、ロンドン市場では、1バレル=65ドル台で取り引きされていた2週間前と比べ、15%余りも下落したことになります。
市場関係者によりますと、中国国内の製油所の稼働率がさらに低下するという情報があるなど、原油の需要の減少は避けられないとの見方が強まっているということです。
こうした事態を受けて、欧米メディアは、サウジアラビアが主導するOPEC=石油輸出国機構とロシアなど主要な産油国は、原油価格を下支えしようと、追加の減産を協議するための会合を早期に開催することを検討していると伝えています。
中国での新型のコロナウイルスの感染拡大による影響が、国家収入の多くを原油に依存する産油国にも波及する可能性が出始めています。

ブルームバーグ
新型コロナウイルスによる死者数は362人となり、感染例はほぼ1万7400件に達した。
香港は本土との往来制限をさらに強化。13カ所の出入境管理施設全ての閉鎖を求めた医療従事者の要求は却下したものの、4日午前0時から閉鎖するポイントを増やし、10カ所とする。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が会見で明らかにした。
春節旧正月)連休が明けた3日の中国株式市場ではCSI300指数が7.9%安で終了。2015年以来の大きな下げとなった。上海総合指数は7.7%安、深圳総合指数は8.4%下落した。中国のコモディティー相場も急落した。
中国証券監督管理委員会(証監会)は一部証券会社に対し、自己勘定トレーダーによる週内の株売り越しを禁じると伝えた。事情に詳しい関係者が非公開情報だとして匿名を条件に述べた。
中国当局は金融システムに大量資金を供給し、リバースレポ金利を10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げた。一方、中国当局の刺激策発表で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う過去2週間の相場変動が抑制されるとの観測から、米株指数先物は反発した。投資家に安心感が広がった。