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オ-ストラリア さらなる金融緩和か?

オーストラリア連邦準備銀(RBA)のロウ総裁が今月26日、量的緩和を含む「異例の金融政策」について演説をする予定。これまで行ってきた政策金利の引き下げでは十分な景気刺激効果を得られていないため、RBAは公開市場操作による国債の買い入れなどを導入する可能性がある。

これから世界中でクリスマス商戦を控えるが、オーストラリアでは今年は小売業界の信頼感が低下しているもよう。会計大手デロイトの調査によると、小売企業のうちクリスマス商戦で前年比で売り上げ増加を予想しているのは62%と、昨年の80%から大きく減少している。13日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。
デロイトは、国内の小売り企業の役員56人を対象に調査を実施。回答者の39%がクリスマス前に値下げを行うとしており、これは前年の31%より多い。また、来年の見通しについても、売り上げが伸びると予想したのは72%と、前年の90%から減少した。
デロイトの国内小売り・卸売り・流通部門を率いるホワイト氏によれば、業界の信頼感は2013年以来の低水準となっているという。同氏は、47%が過去12カ月の売り上げの伸びが横ばい、もしくは減少したと回答しているとし、「クリスマス商戦を前に盛り上がりに欠けるのも不思議ではない」と述べた。小売各社は、利下げと連邦政府による所得税減税の効果が表れないことから、賃金と雇用の伸びに期待を寄せているという。
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)のオンライン小売売上高指数は、前年同期比で10.5%上昇するなど、消費者によるオンライン購入は伸びている。だが、デロイトの調査では、クリスマスの「オンライン販売が前年比10%以上増加する」と回答したのは58%と、昨年の79%から大きく減少している。